ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

セピア色のショパン

ダンナが、ショパン10枚組のCDを買ってきました。1590円と激安なだけあって、当然のごとくモノラルです。当時のピアノ自体もしょぼかったのか、音はけっこうひどいですけど、有名なショパン弾き達の演奏がいろいろ入っているので、そのあたりを聴き比べて楽しんでいます。
ショパンの曲の中でも、私は「前奏曲 雨だれ(Nr.23 F-Dur)」が一番好きです。この10枚組の中の一枚に、パハマン演奏のものが入っていました。
今日、これを聴いたとき、私は即座に、セピア色の無声映画を思い浮かべました。
録音は1907年、パハマンが1848~1933の人ですから、けっこうお年を召してからの演奏のようです。録音状態もけっして良くはありません。けれど、それがかえって味となり、ことこの曲に関してだけは、あぁいいなぁと思いましたね。
以前、この「雨だれ」のアレンジものを、フルート3本でやってみたことがありましたが、どうにもピンとこなくて難儀しました。こういう、音をポトンポトンと落としていく感じは、やっぱりピアノで表現するのがいいんだろうな、と思います。
そのフルートですが。
発表会まであと二週間と迫ってまいりました。昨日の日曜午後は、まずアンサンブル、それからソロのピアノ合わせと、立て続けにレッスンを受けてきました。
アンサンブル曲は、とりあえず、何とか通るようにはなりました。でもまだタテの線が揃いきりません。「気」の伝え方が足りないようです。
ソロ曲は・・・ヤバいです・・・ ただでさえ固まりきっていないイメージが、ピアノが入ってまた崩れていくようでした・・・ 先生の指導を聞きながら、頭の中はフル回転で再構築です。言われていることは始めから一貫しているので、曲の組み立ては何も変わらないはずなのですが、ピアノの音からくる印象が想像していたのと違っていて、うろたえてしまいました。私はけっこうピアノ頼みで吹く方なので、引きずられちゃったみたいです・・・ 落ちつかなくっちゃ。
レッスン後、その足で電車に乗って、友達が出演してるフルートアンサンブルコンサートを聴きに。例によって移動時間に余裕がなかったのですが、なんとかギリギリ間に合いました。10人みんなでやったり、トリオやカルテットでやったり、曲目も耳なじみのよいものが取り揃えてあって、指揮者の方の、曲にまつわる話なども盛り込まれながらの1時間でした。会場は、大阪梅田の曾根崎コミュニティプラザ。地下の曾根崎警察のところです。ここは、天井が低いうえに梁が出っぱっていて、音が全然響いてくれません。場所のせいで、せっかくの演奏がもったいなかったです。それだけが残念でした。
このあと、卸先のイーハさんでのインド音楽のコンサートにも誘われていたのですが、さすがにこれ以上ハシゴするのは厳しくて、やめました。
頭の中も、もう、フルートの音でいっぱいいっぱいでしたしね。