ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

しあわせもの

kaepole2005-12-20

私の敬愛してやまないジュスカグランペールのヴァイオリン・ひろせまこと氏と、一緒に演れる機会がくるなんて想像もしていませんでした。
「なんでもええよ〜」と言われても、私は何もできないので、さっきのアメージング・グレイスを2コーラスだけもう一度やることに。「転調、FからGね、OK」それだけで即座に裏メロはしらせられるんだから、ホントにすごい人です。
出だしの3音だけでもう、「あぁ、私の音はなんて薄っぺらいんだろう・・・」と愕然としてしまいました。格が違うというのはこういうことか、と、真横で聴いて一緒に音を出してみて、つくづくわかりました。
それでも少しでも音を重ねたい、近づけたい、そう思いながら吹いているうちに、全神経が、ヴァイオリンの深い音色に浸っていきます。この時点で、お客さんのことが頭の中から完全に消えました。
そうして、あとはただただ、気持ちよく吹かせていただきました。一人の時はあんなに緊張したのにね。相手がひろせさんだというドキドキ感はありましたが、隣で合わせてもらってることの安心感の方が大きかったー。
本当に、うれしくて、しあわせでした。フルートやっててよかった!
そのあとのジュスカライブは、高井さんのご機嫌がすこぶるよろしくない。どうやら、ひろせさんが本番前からアルコールを飲んでたのにご立腹だったようです。高井さんのプロ意識。ひろせさんの方はというと、お客と同じくらいにテンション上げてのびのび。途中でトイレに行ったりするし。その間に、高井さんが一人でスタンダードの「Smile」を弾いてくれたんだけど、これがまたかっこいいんだな! 帰ってきたらひろせさんの芝居入り「星どろぼう」。登場人物の「星売り」と「マダム」を演じながらバイオリンも弾いて、その役者っぷりに観客は大爆笑大喝采。ホロ酔いのなせる技でしょね。
そして全部終わってから、あらためて、残ったみんなで食べたり飲んだりしゃべったり。終電ぎりぎりまで、めいっぱい楽しみました。イーハオーナーがジュスカのお二人を駅まで送りに行って、おひらきです。
あれから二日。まだ余韻にひたってニヤニヤしています。
実は、先週の木・金あたり、私、ものすごく気持ちがすさんでたんです。あまりにも寝不足で、あまりにも疲れすぎてて。何も見ても何を聞いても、とにかく無性に腹が立って、押さえてないと突っかかりそうになってました。
でも、土日に音楽が入ってきたおかげで、ようやく気持ちが溶けました。無理はするものじゃないですね。
心が充実しました。