ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

ブルーズとシャガールとカフェ

このところ日記も怠って何をしていたかというと・・・
や、金曜夕方まではちゃんと仕事していたのですよ、発送したり、配達したり、フリマに参加したりして、製造の方もせっせと。
で、金曜夜は、昼間の露店商で体力消耗してへろへろなくせに、21時からの、歌屋booteeのかたわれ「カサ・スリム」さんのブルーズライブへ、また出掛けるんだから、元気なこってす ハイ。
場所は 茨木JKカフェ。うちから自転車で行ける距離なので、わりとお気軽に。なわりには、もう何年ぶりだろうというくらい来てなかったですね、ここ。前の前に習ってたフルートのセンセのジャズライブ以来かな。
この日の店内は、聴くのが目的でないお客さんの方が多かったみたいで、大学生くらいの団体さんのまぁにぎやかいこと。私の横の職場連れらしき男性三人は、うち一人が説教じみた口調で声高にしゃべってるし、一人は撃沈してるし。みんな酔っぱらいや。
そんな環境でしたが、ふしぎとそれらも気にならんと、しっかりたのしませていただきました。「歌屋bootee」は「カサやん」と「マー坊」の二人組なんですが、マー坊が今とっても前向きな理由で演奏活動一時休止中なので、これから一年くらいはカサやん一人でライブをしていかれるようです。でも、来年夏にはひとまわり大きくなってかえってくるとのこと、それもたのしみ。
カサやんの声って、聴いてると、なーんか気がゆるゆるにほどけてくるんですよねー・・。唄い方にも、それからギターにも、無理がなくって、周りに溶けこむようにすごく自然。あとで少し話させていただく時もいつも、人あたりがやわらかくて、ほんわか。この人柄が音になるんでしょうねぇ。
帰り道は、のほほ〜んとした気分で自転車こいで、昼間の疲れもすっかり消えちゃってました。
翌土曜は、天保山サントリーミュージアムへ「シャガール展」を観に。
その前に本町で仕事の資材の買出しをして、お昼はお気に入りの「うのあん」で親子丼♪・・と楽しみにしてたら、時間外れてしまって準備中・・・がーん。しかたなく隣のラーメン屋さんへ。おいしかったからいいけど。
それから地下鉄に乗って天保山へ向かったのだけど、どこの駅で降りるのかよくわかってなくて(以前にも何度か行ったことあるにもかかわらず...)二駅も手前で降りちゃってまた乗り直したよ、もう。ちゃんと調べて行こうねぇ。
サントリーミュージアムの横の道路脇に、名前のわからない花が見事に咲き並んでて、思わず「うわぁ〜」。なんだろ、草丈50〜80cmくらい、花は黄色い水仙みたいなんだけど、葉っぱは楕円形のが茎にたくさん。歩きながらまた「うわぁ〜」と声にしたら「アホっぽいで」とダンナに言われた...。語彙の持ち合わせが少なくてごめんよ。
シャガールはね、見応えありました! ダフニスとクロエをあんなにまとめて観たのは初めて。ヘンなストーリーなのね、この物語って・・・
絵だけ見てもどんなシーンなのかよくわからなくて、解説読んでみて、再び絵を眺めて、でもやっぱり「うーん、そうなん?」てな絵もあって、不思議。お祝いの席が暗い色調だったりするのも独特。一枚一枚は鮮やかなようでいて、フロアの中央の椅子に座って全体を眺めてると、淡い感じもして。統一されたトーンだから、離れてみるとすごくきれい。
シャガールがパリにいた頃と南仏にいた頃と、タッチが少し違うのもおもしろいです。パリの方が輪郭が少しはっきりしてるような。
あと、自画像がたくさん。これを観てて、なんとなく哀しくなってきました。なんでだろう、寂しい感じがします。
出口付近に、描きなぐり屏風。昨年秋に別の所でこれを観てそう思ったもので。なんとなくね、この屏風絵からは「頼まれて仕方無く」な「やっつけ仕事」的なものが、私には感じられるのですよ。全然違うのかもしれないけど。
ミュージアムからの帰り道でお茶しに入ったカフェが、いい感じでしたー。「PILE CAFE」というお店で、インテリアはシンプル且つ大胆。アイボリーの壁に絵などは一切なく、天井も配管むき出し。なのに小さめのシャンデリアが違和感なく。大きな壷に植物が、所々。椅子もテーブルも統一してないんだけど、好きなもの集めましたという感じで、テイストが揃ってる。暗めの照明と少し大きめのポリュームのBGMはバランスが良くて、なんだか妙にくつろいでしまいました。二人で、無言で、ぼーっと...。
アイスティーが薄かったのはザンネン。でも、イチジクのブラウニーが激ウマ! 最近、外でデザート食べて「これはおいしい!」と思うお菓子に当たることがなかったので、久々のヒットでしたねー。7〜8cm角の大きめのブラウニーにはやわらかいイチジクが入っていて、クルミがトッピング、生地も濃厚。その上にバニラアイス、さらにその上に生クリーム。チョコソースで線書き、クランキーパラパラ。二人で一つでいいくらいのけっこうなボリュームでした。
こういうの食べると、食べながら頭の中でいろんなことがめまぐるしく展開します。今後の商品開発に関して。真似しても芸がないので、いろいろ考えるわけです。
外は刺激がいっぱい。本来 出不精なタチなはずなのに、ついふらふらと出掛けてしまうのは、こういう収穫が時折あるからなんでしょうね。