愛情＝手間

新作　イチジクのクッキーができました。
無農薬栽培のドライイチジクを刻んでラム酒に漬けて、生地の方にもラム酒をきかせてます。
正直、ちょっと手間のかかるものを、また作っちまいましたよ。まぁ、これに限らず、どの商品も手間のかかることしてますから、今更かまいませんが。
以前に、TV番組「探偵ナイトスクープ」で、料理の下手な奥さんが愛するダンナさんのために肉ジャガを作る、というのがありました。テーマは「愛情たっぷりな料理がおいしいというのは本当か」です。
おきまりの林先生（TEC辻学園）が登場して、調理場と材料が用意されます。奥さんの方には高級な食材、林先生には安ーい食材が割り振られて、当然ブーたれながら林センセは作られるわけですが・・・　結果はやっぱり、林センセの方がおいしいとくる。奥さんは一生懸命ダンナさんのことを思いながら作ったのに、なぜなのか？
ここで林センセが言われたのが、「愛情イコール手間や」。
この言葉がね、私　強烈に印象に残ってるのですよ。愛情を注いでものを作るということは、つまり手間を惜しまないで作るということ。
下処理を丁寧にする。調味料を入れるタイミングをはかる。そういった小さなことを、面倒がらずに手を抜かないでやることが大事なのね。
とはいっても、やっぱり「いい材料が使いたい！　使わせろ〜〜」と林センセ、叫んでらっしゃいましたけど。そりゃそうだ。
ポレポレのお菓子も、材料に助けられてる部分は大いにあります。でも、そのよい食材を生かして使うのが私の仕事です。手間をかけてやることで、よりおいしいものができる。
そうなってくると、一人でやってる以上、できるだけ作業性の良い方法を考えていかないと、とてもじゃないけど　量はこなせません。手をかける部分にはしっかりかけて、あとは段取りよく、です。
定番クッキーが、これで15種類になりました。