ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

職人と芸術家

kaepole2007-03-08

今朝8:40頃、FM802スターダストレビューがかかって、DJヒロTが「茨木のポレポレさんからのリクエスト」と言われてたけど、これは私じゃないよ。もう何年も、ラジオの番組にリクエストなんて、してないなぁ。
仕事してるときは、けっこう無音だったりします。ラッピングの段階までくればCDかけながらやったりもするけれど、製造の段階では、自分が思ってる以上に作業に没頭してるらしく、最初の一枚が終わっても気付かないことがほとんどです。ラジオは、毎朝タイマーでオンになるんだけど、おしゃべりが入るとどうも気が散るので、仕事始める前に切っちゃう。
集中して作ってる時って、実際何考えてるんだろ? 手元のものと。次にすることと。時計の針と。
私は職人なので、芸術家さんのように意識外のところからすごい作品が生まれることは、ないのかな。
「体の疲労が極限の中でいつも以上の演奏ができてることがあるらしい(本人そのとき記憶がない)」と言われる音楽家さんもいらっしゃいます。私のお菓子は、「ボーっとしてて気がついたらええのん出来てた!」なんてことは、おそらく、ないです。ただ、手がマシン化して、淡々と作業スピードがあがっていってることはあるにせよ。
以前、カフェ&ギャラリー「月の山」のオーナーさんが、「職人にも芸術的センスが必要、芸術家にも職人的技術が必要、では職人と芸術家の違いは何か、て云うたらそれは、「段取り」なんだと思う」と話されていました。それを聞いたとき、「あぁ!」と、いっぺんにいろんなことに合点がいったような気がしましたね。
写真のトリ(のようなお香立て・ワインのコルク入れてるけど)は、その方の作品です。