音の艶

年に一回、フルートのソロ発表会に参加しています。
今年も、11月の末にあります。
昨年は、うっかりその日に仕事を入れてしまって、欠席しました。
私は、譜読みが遅いし指回りも悪いので、一曲仕上げるのにうーんと時間がかかってしまいます。だからもしかしたら、発表会参加は2年に一回でもいいのかもと、思ったりしてます。
一昨年、発表会が終わった後の打ち上げで、いつもフランスものの優雅な曲を選びがちだから次回は古典に挑戦してみよか、てな話が出まして、実際そのあとずっと、バッハやグヴァンツあたりをレッスンつけてもらってきました。
で、本番の曲はというと、今年はヘンデルでいきます。Sonate F-dur です。
これは自分で決めました。以前（他の先生の時）にヘンデルソナタ集を少しだけかじってて、その曲集の中で一番好きだった曲です。Larghetto・Allegro・Siciliana・Allegro の短い4曲から成っています。
これまで発表会では見開き1ページの楽譜ばかり吹いてきたのに、今回はめくりがあるなんて！すごいぞ私。大丈夫か私。
超絶技巧は要りませんから、たぶんそんなに難易度の高い曲じゃないのだと思います。でも苦労してます。1年くらい前から自主練にとりかかって、2ヶ月くらい前から先生にみてもらってます。そして本番まで、あと約3ヶ月。
なにをどうしたら「バロック」になるのか、まだよくわかってません。
でも今日は、音的に、ちょっと進歩があったような気がします。ヘインズばあちゃんから、これまでにない音色を引き出せたような。この楽器でこんな表情がつくれたのか、という、ちょっとした感動がありました。私の体の使い方ひとつ。忘れないよう、文字通り体に覚えさせていかなければ。
さて、当日どこまで仕上げられますか。できるかぎり完成度の高いものを目指してみます。聴いて「いい曲だなぁ」と思ってもらえるように・・・。