夏の名残

ジュスカ、2週末連続につき、恐縮です。今夜は京都・高台寺。完全アンプラグド。
単衣の着物で、座布団持参にて、一番後ろから、ま〜ったり贅沢な聴き方をさせていただきました。ちょうど縁側に腰掛けてるような姿勢で、半身を外に向けて、庭や空に目をやりながら・・・。
「少年時代」「見上げてごらん夜の星を」「Long Long Ago」あたりの曲の時は丸々、後頭部で音を受けとめておりました。すみません、失礼な態度で。でも、景色を眺めてるところに背後から生音が聴こえてくると、なんだか自分だけのために弾いてもらってる気分になって、しっとりしあわせなのですよ。
もちろん、お姿もそれなりに拝見いたしておりましたよ。「Djangology」「双子姉妹の歌」などフレンチテイストの小気味良い曲の時には 扇子をパタパタさせながら首を振って楽しみ、「祈りのボレロ」では どっぷり瞑想に耽り、「あの日の夕焼け」で キュンと切なくなりました。
アンコールの「リベルタンゴ」の時にちょうど、ビッカーっと銀色に光る月が山の端から上ってきて、その様と音色がぴったり重なって、めちゃめちゃかっこよかったっ！
・・てことは、また後ろ向いて聴いてたのね・・・・
ごめんなさーい。最後の拍手だけはちゃんと廊下に立って正面向いてさせていただきましたから、それで堪忍ね！
日が暮れると虫の音も聴こえてきて、秋の気配を肌に感じながら、過ぎていく夏を惜しむような、そんな心静まるひとときでした。