ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

金沢旅行その2

kaepole2007-07-24

金沢二日目。
この日は忙しいよ。行きたい所がたくさんあるので、駅前のレンタサイクルを利用。
午前中、まずはひがし茶屋街へ。
ここで「志摩」という国指定重要文化財を見学します。江戸時代、芸妓さんたちが舞や三弦などでお客さんを楽しませてらした場所。思ってたほど部屋それぞれは広くはなかったけれど、かなり小粋な造りになってました。手摺のこしらえが洒落てます。台所も、仕出しを取るのが主だったとはいえ、井戸もあったりしてけっこうしっかりとした、興味深いもの。帳場に座るオカアサンを想像してみたり、中庭を眺めながらくつろいだりしました。
そこを出たあと、主計町茶屋町を通り抜けて、近江町市場へ向かいます。ぼちぼちお昼です。市場の中にあるお寿司屋さんへ。廻る寿司なのですが、そこはそれ、侮ってはいけません。ネタの鮮度が違いますから。ここで食べた穴子はもう、とろけそうでした。
さて、午後はまず、「長町武家屋敷跡」へ。
「金沢九谷ミュウジアム」にて豪華な九谷焼を見て、目の保養。
それから「野村家跡」。私、お宅拝見好きなもので。由緒正しいお家だそうで、謁見の間がどーんと、かなり立派です。苦しゅうない、近う寄れ、てね。広いお庭には、大きな鯉も泳いでます(写真)。裏の飛び石から、奥の外階段をとんとんとんっと上がると、ひっそりとしたお茶室。おおー、ワビサビの世界です。
少し前に「武士の家計簿」という本を読んだのですが、これは、金沢藩士猪山家の話で、実際の古文書を紐解いたもの。それに寄ると、武士の生活とは経済的になかなか厳しかったようで、借金返済のために家財を売り払ったり、子供の祝い事の鯛が買えなくて絵に描いた鯛でしのいだりと、涙ぐましい努力をされてたみたいです。そうまでして格式を重んじていた時代、野村家も猪山家も同じ加賀藩士ですから、似たり寄ったりの生活だったのではないでしょうか。てなことを考えながら、お屋敷内を散策してまわりました。
そのあと、珈琲を飲みに「もっきりや」さんへ。つい4日前に、ジュスカがここでライブされてます。ホントはその日に来れたらよかったんですけどね、わずかに日程が合いませんでしたわ。カウンターに座って、マスターに彼らの話も聞かせてもらいました。
さぁ、もう少し巡りますよ。
お次は「ギャルリノワイヨ」さんです。前を通ったのに見落としてて、近くをぐるぐる迷ってから、あ、ここやん。見つかったけど、閉まっていて、貼紙が。今日は2時に開けます、とのこと。ええと、でももう2時過ぎてますけど・・・。先に「妙立寺」へ詣ってきましょうか。
すごい坂道をえっちらおっちら上って着いたわりには、お寺の前まで来てなんだか急に入る気がなくなってしまい、妙立寺、スルーです。なんじゃそら。忍者屋敷だったんですけどね。
で、川沿いをサイクリングして、再びノワイヨさんへ戻ってきまして、今度はちゃんと入れました。木のあたたか味のある、しっとりとしたお店です。扱っておられる作家ものの作品は、クールでオシャレです。ひとつずつ、ゆっくりと見せていただきました。
はい、これで市中引き回しは終了です。駅前に自転車を返しに行きまして、いったんホテルで休憩した後、「温泉に行こうぜ」。車を出して、30分くらい走り、「湯涌温泉郷」へ。
「あたらしや」という旅館に目星を付け、入り口で「お風呂だけなんですけど、使わせていただけますか?」と尋ねてみます。OKをいただいて、案内の方について中に入りますと、我々のために浴場の電気を点けて下さいました。どうやら一番乗りの模様。どどーんと貸し切り状態ですやん。いやぁ、やっぱりお風呂は、広々ゆったり入るに限るよ。期待の露天風呂は、少し狭いながらも一応ありまして、雰囲気はええ感じでした。
すっかり長湯して、あがった頃にはもう、お腹ぐーぐー。金沢市内へ舞い戻って車を置いたら、即、晩ごはんです。行きたいお店があったけど、少し離れてるので、わざわざまた出掛けるのが億劫になり、もうホテルの近くのお店にしようよということになって、「せん」という居酒屋さんに入ってみました。ここ、味はよかったんですけど、いかんせん、出てくるのが遅すぎでね、かなりチンチンドンドンな状態でしたな。釜飯と梅酒はおいしかったよ。