ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

音の魅力

土曜日の夕方、サルサを楽しんできました。
ショッピングビル企画イベントの野外ライブで、フルーティストの福留敬さんが出演されるというので聴きに出掛けていったわけですが、思いがけず、サルサのステージそのものに惹かれてしまいました。
17時からと19時から30分ずつ2ステージあって、編成は、ボーカル3人・パーカッション3人・ベース・キーボード・フルートの、計9名。
とにかく、きれいどころの揃ったボーカル女性3人が、すっごくかっこよかったのです! うっかりこけてスカートの裾がやぶれてもなんのその、こけた直後はちょっとはずかしそうに笑っていたけど、2ステージ目もそのまま裾をひらひらさせながら出てきちゃういさぎよさに、加えて、切れのいいダンスとパワフルな声。そして何より、ご本人たちが楽しそうに演奏されてるのがすてきだなぁと、同性ながら、すっかり魅了されてしまいました。
客席側には腰をふりふり踊ってる子供もいてかわいかったし、パーカッションの人も終始にっこにこ、福留さんはアンコールの曲で挙動不審になり、どこやってるのかわからなくなったんだなというのがバレバレなところもまた、お茶目さんって感じでした。
彼らはプロなのだから、上手いのは当然なのでしょうが、人の気持ちを惹きつける要素っていうのはまた別なところにあるんだ、と、つくづく思います。
技術的に優れていてもおもしろ味に欠ける音はあるし、逆に、粗くてもふと耳をとめてしまう音もある。
楽器をやっていると、自分の表現したいものを聞き手に伝えるためにも、テクニックは必要不可欠と思わざるを得ません。でも、それができたとたんに小手先に頼るようになっては本末転倒。もしも、未熟ながら、今、何かを自分が持っているのだとしたら、積み重ねる習練が、それを打ち消してしまうことなく、これまで表しにくかったことのもどかしさを軽減して、さらに広がりをつけてくれるものであってほしいなぁと、思う次第です。
ま、一に練習二に練習、言うてる間に練習しなあきまへん。
ライブの余韻にひたって、いい気分でワイン飲んで酔っぱらってる場合じゃないですナ。