ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

舞台に立つということ

土曜日は、誘われてライヴに出演しました。
誘ってくれた彼女は「フリーマーケットのBGMみたいなものだからお気楽に」と言ってくれていたのだけれど、一週間前に話をもらって二日前に曲が決まって、しかもその中によく知らないメロディーがあるとなったら、そんなお気楽にってわけにはいきません。
彼女はフルートとキーボード、私はフルートとガットギター。お互い伴奏し合う曲と、フルート2本でデュエットする曲とを組み合わせて、全部で6〜7曲を用意しました。
当日の朝、彼女の家に立ち寄って(うちからそこまで電車で1時間)、2〜3曲合わせをしたら、即、会場へ向かいます(彼女の家からさらに車で50分)。場所は滋賀の八日市です。
彼女は春から毎月出ているイベントなので周りはお馴染みさんばかりだけれど、私はひとり、見知らぬ方たちに囲まれて、思いっきり萎縮してしまいました。しかも、演奏がうまけりゃ混じっても問題ないのだろうけど、「ドヘタなヤツが紛れ込みやがって」という目で見られてる気までしてきて、どよよ〜ん・・・落ち込みます。
ま、練習不足と思うなら出なきゃよかったわけで、出ると返事した以上は出なきゃいけないと思って出た、自分の責任です。ほとんどぶっつけ本番に近い状態でした。下手ですね、こういうの。実力がないので機転もききません。
音すら間違うようなライヴは、お客さんに対して失礼極まりないです。素人は素人なりに、やはりきちんと準備して臨みたいと、大反省しました。
3時にそれが終わって、片づけて、主催の人と立ち話をし、お次は大津の能楽堂へ移動です。6時から、今度は観る方のライヴです。
キリコダンスプロジェクトさんの舞台に、ジュスカ・グランペール(ギター高井博章&ヴァイオリン廣瀬誠)さんと高橋延吉(ドラムス)さんが絡むという趣向の、モダンバレエです。
バレエは、子供の頃、私が親に、初めて「習いたい」と自己主張したにもかかわらず、「お金がかかる」という理由で却下されて泣き寝入りした、憧れのものです。ジュスカさんはもう大ファンなので、今回の情報はこちら側から得たのですが、音楽と同じくらい踊りも楽しみにしていました。
ストーリーはシンプルで、舞台に見入っていれば何を表現しようとしているのかは充分に伝わってきます。ダンサーというのは、立ち姿そのものが美しいですよね。首の伸び、肩の張り、胸の開き、腕の柔らかさ、脚の締まり・・・ため息が出ます。先日のサルサといい、凛とした女性は、かっこいいです。
ただ、これは私の思い込みだったので、残念に思うなんていうのは勝手な言い草なのですが、てっきりジュスカとノブさんが、舞台横で生音響を付けられるものと、期待してしまっていました。そんなことをするのがどれほど大変かということは、私も紙芝居の横で、絵や台詞に合わせてフルートを吹いたことがあるので、分からないわけじゃないのですが、「せっかくお3人様いらっしゃるのにぃ〜 もったいなーい」と、つい思ってしまいました。
もちろんそういったシーンもありました。選曲も場面にぴったりです。最後の「祈りのボレロ」なんかは、合わせに苦労したというお話も聞きましたが、めちゃめちゃよかったです。それなのに、どうしても、観劇後の感想としては、音楽と、踊りのストーリーとが、別々なものとして、脳裏に残ってしまいました。
そして翌日の日曜日(昨日)は、いつものフルートアンサンブルレッスンです。11月に発表会を控えております。
この日は、我々のレッスンの後、臨時レッスンを受けに、演奏会間近な他所のアンサンブルチームさんがやって来られました。お願いして見学させていただかない手はありません。こういうのは、すっごく勉強になります。しかも、よく吹く方たちでしたので、ことさら喰い入って聞いてしまいました。
みんなこうやって、完成度を高めていくってのに、・・私はやっぱり未熟者です・・・。
音楽三昧な土日でした。