浪花音曲コンセール

最近あまりここに登場させてませんでしたね、ジュスカ・グランペール。黙ってたけど相変わらず、ちょこちょことライブには行かせていただいてます。メジャーデビュー果たされどんどん大きくなっていってはるので、もう私が取沙汰さなくてもええかなと思ったりもして、報告しばらくサボってました。が、今夜のコンサートは、ジュスカ初の、ワンマンでのホールコンサートで、少し記念になるので、久々に書き残しておきましょう。
会場は、大阪梅田新道にある、ザ・フェニックス・ホール。数年前にフルートのコンサートを聴きにきたことがありまして、ステージのうしろのカーテンを途中で上げて御堂筋の夜景を見せるのが売りの、立派なクラシックホールです。
ぽちょん、ぽちょん、というしずくと繊細なピアノの効果音から始まって、登場、一曲目「大空へ」。ちょっとびっくりしました、ここでこの曲演るとは思ってなかったので。そのあと「JG Swing」「Madrugada」と一気に3曲続けて弾いて、それからご挨拶。そんなスタート。
前半はコミカルに、後半はアーティスティックに、というコンセプトのプログラム構成を考えてらしたのかな、という印象。でも、MCがいつもの通りおおむねボケっ放しなので、なかなかシリアス路線にはなりきれませんね。だけどジュスカはそれでいいと思いましたヨ。
「パリジェンヌ」と「路地裏のパリジャン」をセットにして帽子を小道具に小芝居入れてみたり、楽器で擬音を披露して遊んだり、それをまた後で「Flower to the Sun」の中にうまいこと入れてアドリブで大受けしたり、それぞれソロで聴かせるコーナーあったり、アンプなしの「休日とブランコ」「あまだれ」はとてもやわらかないい音で響いて（私はやはり生音が好き）、あとええと、カバー曲は「リベルタンゴ」「イパネマの娘」があり、「マカフェリ」「めざめ」「Tango Street」「あの日の夕焼け」「祈りのボレロ」「Smile Smile」（順不同・まだあったかな・・？）、
アンコールで「Gypsy Dance」。この時にカーテンが開いて彼らのバックに夜景が見えて客席からどよめきが上がると、それにあおられるようにかなり入れこんで弾き込まはって、これが素晴らしく決まり、ゾクッとするほど、めちゃめちゃかっこよかった！　立ち上がって、惜しまず拍手送らせていただきました。そしてまたこの曲に高層ビルの都会的な背景が似合うというのも、ここにきて新たな発見、驚きでした。
みんなの拍手がいつまでも鳴り止まないので最後にもう一曲、「三条大橋の下で」。終演。
楽しくていっぱい笑いました。聴いた音で気持ちがいっぱいになってゆくのが感じられました。満ちてゆく音をすべて、こぼさないよう、体の中いっぱいにたゆたわせてたい。開演の時のあの水音が、心の中でぽちょんと跳ねました。
とてもとても、いいコンサートでした。
これからしばらく、じんわりと、余韻をたのしみたいと思います。