ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

プロになる

大阪あべの辻製菓専門学校へ行ってきました。私の母校です。
名目は友人(高校3年生)の体験入学の付き添いなのですが、私自身が、実はけっこう行くのを楽しみにしていました。なにしろ卒業して17年ですし、校舎も建て変わって、授業内容なんかは最近どうなってるのか、今の内状を覗き見たかったんです。昨年ちらっと、講習会に参加したりして校内に足を踏み入れてはいるのですが、探険するというとこまでは至っていませんでした。
だってまず、授業料が当時の2倍になってるんですよー! ・・と叫びましたが、それだけの年月も経ってますね、よく考えてみれば。
そして外観は、2倍どころか20倍以上、きらびやかになっていました。もはや、未知のゾーンと化しています。あぁあの頃の面影は全くないのだなと思いきや、就職活動の時にお世話になった求人要項の綴られた青いファイルが、その年季の入った姿にそぐわない、広く明るい空間に並べられていました。昔は、校舎の暗ーい階段を上りきった所に、狭ーい進路指導室があって、壁面いっぱいにそのファイルがつっこんであったイメージなんですが。
意外と変わっていないのが、授業内容。変わらずに、分野が増殖していました。調理・製菓はそのままで、カフェクラスなんてのが別にできてます。あと、フランス料理・イタリア料理・日本料理の専門課程なんかも、グループ校として別個にたち上がっていました。
ビジョンを明確にして臨まないと、そりゃ高校3年生、悩みますわな。
それでちょっと思い出してました、そういえば私、最初っから「職人」になりたかったんだよなー、って。「店長」でも「経営者」でもなく、一職人でありたい。質を保って量をこなせるって、すごいことなんだぞ、と。今でももちろん、そう思って仕事をしています。
基本的に、ものを作ることが好きです。
木工もします。手芸もします。ただ私の場合、これらは主に自分のために手を動かしてることが多いですね。つまり「市販品になければジャストサイズを作っちゃえ」という発想から、棚とか、袋とか、自作します。
でも、お菓子はちょっと違うかな。
「気に入ったものがないから自分で作って食べる」というのでは、全くないです。世の中に、おいしいものっていっぱいあるんです。だからどちらかというと、おいしいものをいただいたときには「こんなのを私も作りたい!」と思うし、このおいしさを伝えたい、分けてあげたい、とも思います。そして「まだまだこーんなおいしいものもあるんだよー」と言いたくて、試作に試作を重ねた自信作を発信するのです。
そんなわけで、ポレポレのラインナップは、あくまで私の気に入ったものだけが並んでいます。うっかり「おすすめは?」なんて聞こうものなら、気をつけないと、片っ端からぜーんぶススメられちゃいますよ!