ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

上手くなりたい

kaepole2006-01-28

賢治の音楽室シリーズ。
画家・志摩欣哉さんの主催されるイベントで、先月同様、チェロ&バイオリンの波多野敦子さんと共演させていただきました。
今回の会場となる兵庫・宝塚の「アートスクエア」さんには、2年程前にもフルートカルテットで出させていただいたことがあります。その時「是非またここでやりたい」と思ったくらいの、すごくステキなギャラリーなので、伺うのをとても楽しみにしていました。
志摩さんのイベントとしては、めずらしく夜のライブです。6時半スタートですが、前回の本番以降、波多野さんと一度もお会いしていなかったので、2時半頃に会場入りして、プログラムの打ち合わせとリハをしました。
私の出番は、ソロが1曲と、バイオリンとデュエットの賢治音楽7曲メドレーです。
メドレーの方は、前回と全く同じなので、一回通して確認して、問題なし。
ソロの曲は、毎回「好きなのをやっていいよ」と志摩さんに言っていただくので、ほんとに好きに選曲させていただいてます。とはいえそれなりに、季節・客層・場所・時間などを考慮しているつもりではあります。今回はちょっと悩んだので、3曲ほど準備して行って、当日の会場リハで決めることにしました。
このギャラリーには、ピアノがあります。波多野さんが、バイオリンを弾きながら同時にピアノも弾くという器用なことをして遊んではります。ふだんお忙しい人なので、前もって言うのがためらわれて黙っていましたが、おそるおそる、今日の伴奏を頼んでみました。波多野さんの知らない曲なので、その場で音源を聴いてもらって、「...いけますか?」と。波多野さんは、聴きながらコードを紙に拾い書きし、ざっと流してみて、「うん、いけそう」って。は、早っ... プロの人って、みんなこんなことができるのか?! ・・・私も和音を拾える耳が欲しい・・・その前に絶対音感が欲しかった・・・
で、何をお願いしたかというと、「三条大橋の下で」。作曲者であるジュスカの高井さんには、先日お会いした時に使用の許可をいただいてあります。フルート独奏になるなら聴かせられるだけの力量がないのでやめようと思っていましたが、伴奏がつくなら、やりたかった曲なのでかなりうれしかったです。
波多野さんのピアノ、かっこい〜! 弦も鍵盤も弾きこなす、すごい人です。少しjazzyな、シブい三条大橋。これ、ごっつええですよ。あとで何人かの方からお褒めの言葉をいただきましたが、それはピアノがよかったんです。フルートはメロディをのっけただけ。一緒になって褒められてたら自分勘違いしてしまいそうやわ。ピアノがある環境で波多野さんとやる機会など、今後もうないかもなので、幻の一曲になりそうです。残念ながら、録音も残っていません...。
それにやっぱり、元の曲が良いというのによるところが、なんといっても大きいです。京都の大好きな高井さんが、三条大橋の下にギターを持って行ってポロポロ弾いてたらふとメロディが降ってきて出来た曲なのだそうです。それが2003年の2月17日のことだそうで、よく考えると、そんな時期に鴨川の河川敷でギター弾くなんざ、相当寒かったんじゃないかと。そう思ったらなんとなく、雪がはらりはらりと落ちてくる空を見上げてる気分になってきて、そんな情景を思い浮かべながら笛を吹かせていただきました。
今回、私としては、この曲がやれただけで、満足。ははは。まるで虎の威を借る狐だね。
あとは、本業の宣伝も、しっかりちゃっかりしてきましたよ。ハイ、当然。