ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

星誕音楽堂にて

kaepole2006-08-10

フルートアンサンブルの発表会から4日も経った今頃になって、ようやく気が向いて、録音を聴きました。
いつもならもう、当日帰り道の電車の中で聴いたりするくらいなのに、今回はなんだか、発表会自体が自分の中でさらりと流れてしまったような、ちょっとヘンな感じ。気を抜いていたわけでもないし、衣装かてはりきってたし、しっかり楽しみもしたんだけど。
なんだろうな、音は所詮、その時の会場の雰囲気やお客さんの気分次第な、その場限りのものなんだから、なんて気持ちが働いて、録音を聴く気になれなかったのかな。
けど、「やっぱり自分の反省会しよ」と思い直す。でないと次につながらないのだ〜
プログラムは、二重奏が3組演奏された後、我々の三重奏で、マスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナより間奏曲」。私は1st担当。めいっぱいうたいあげる、きれいな曲です。出だしから3小節目の高音のミの音がちょっとひっかかっちゃった。言い訳すると、フルートは、メカ的にこのHighEは出にくくて、モダンな楽器ならたいがい「Eメカ」と呼ばれる、E音を出し易くするためのキィの連動部品がわざわざ付いてるくらいなんだけど、私の使ってる楽器はオールド(1936年製)なので残念ながら付いてなくて、自力でスカらないようにがんばるしかないのです。ただでさえ曲の冒頭、楽器の立ち上がりが悪いとこでもってするからに、もう、これはカンニンえ。あと、途中で1、2カ所、音程の悪い所が。これも楽器のせいにしてしまいたいところだけど、いつも中音のGとAが低いのは分かってるんだから、こころして高めに取らないといけないのです。息で調整。耳が頼り。この楽器を使う以上、うまくつきあっていかなければならない問題点です。全体的には、私の音量が、他の2nd・3rd合わせたよりもう少し大きく出た方が、バランスが良かったかなと思いました。
そのあと、四重奏が2組・五重奏が1組、それぞれ各2曲づつ披露され、最後がまた我々で、今度はセンセも加わって、四重奏で4曲やります。私の属してるクラスは今3人しかいないので、カルテットの曲をやるために樋上先生が4thに入って下さって、ものすごい強力な助っ人です。
まず、「チョコレート・ダモーレ」。これは「フルーツパフェ」という、フルートカルテットのためにかかれた組曲の中のひとつです。私はこの曲、2nd担当。1stさんに沿うように、メロディを聴きながら、気をつかって吹きます。ちっこい音符を数個すっとばしちゃった。いつもとらないとこで息継ぎしちゃった。けど、曲を通しての流れは悪くなかったです。
そして、チャイコフスキーの「組曲くるみ割り人形」より、「アシ笛の踊り」「コンペイ糖の踊り」「花のワルツ」。これは3rd担当。「カヴァレリア〜」「チョコレート〜」「クルミ割り〜」と、メンバー3人が一曲ずつ1stにあたるようにパートを決めたので、1stさんによって、曲の印象がそれぞれ違って聴こえてたと思います。たとえ同じ曲でも、パート替えしたらずいぶんイメージが変わるってことです。個性、というほどのものじゃないでしょうけど、うたい方や吹き方の癖は、やっぱり個人個人、ありますね。このクルミ割り人形は、めっちゃ元気。3rdの役割は、4thと2ndのどちらかと、高さ違いで同じ動きをしてることが多いので、和音のバランスをとること。だけど私、そこまで耳が良くないので、シビアなことはムズカしい。全体的には、常に緊張感を持って、音楽を前へ前へと進めていくこと。華やかに盛り上げて終わるのが目的。「花のワルツ」で、最初の音まちがえちゃった! 調を間違えたー。なもんで、それでちょっと気が散っちゃったのかな、楽器はやっといい感じで鳴り出してきてるのに、後半また一小節外しちゃったとこがあって、最後まで曲に乗り切れなかった気がします。楽譜をなぞっただけ、みたいな。ダイナミクスは、精一杯つけてるつもりでも、客観的に聞くとたいしたことないのね... もっと大げさにやってもいい、というより、fとpの差をもっとちゃんとつけられるだけの技術が要る、ってか。
全曲を通して、所々、メロディが伴奏に埋もれそうになるので、やはり音量のバランスを考えていかなくちゃです。あと、縦の線。小節のアタマで息が合わなかったりすると、決まらないし、バラバラな感じがする。これらはまぁ、常の課題ですわね。
とまぁ、あとで聞き直せば良くなかった細かい点がこうしてじゃんじゃん出てくるんですが(いえ、聞き直すまでもなく吹きながらその場で分かってたミスがほとんどなんですが)、その時はもう、おおむね気持ちよーく吹いてたから、いいです。よしとします。何回やったかて、どっか間違うんです、きっと。居合わせた方々、聴き苦しかったならごめんなさい。精一杯でした。
最後におまけで、センセが、ダンナさんのウクレレとともにハワイアンを2曲演奏されました。一緒にフラ踊る人がいなくてザンネン。
さて、次は11月にソロの発表会です。アンサンブルもやります。が、やっぱソロの方が 数倍パワー要る〜〜! 曲は決まってるけど、まだ指もまわりきってない状態なので、早く感情移入できる段階までもっていかなければ・・・ 楽譜通り吹くだけで終わるのは いーやーだー と、できないくせに高望みしてみる。
明日から鳥取へ帰省します。もちろん、楽器も持って帰ります。
写真は会場の星誕音楽堂