ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

アフリカ日和

kaepole2005-10-08

感動が大きいと言葉にするのがむずかしくて、ずっと書きあぐねておりました。
9/30、イーハさんで行われたライブは、近藤ヒロミさんのカリンバ、大西匡哉さんのンゴマ(太鼓)、そして早川千晶さんのアフリカの話。
カリンバの近藤さんは、イーハではもうお馴染みさんです。その朴訥とした声と音色には、いつもいい感じに気分をゆるめられます。
そこへ、途中から大西さんが加わります。イーハ初登場。彼の太鼓は5つ。アフリカの村で暮らして、直接教わってこられた音です。おなかに響きます。手先は早すぎて見えなくなるくらい。でも、技術云々ではなく、もっと別な何かが伝わってきます。
一区切りしたところで近藤さんが抜けて、大西さんはさらに、太鼓以外にもシェイカーやら笛やら、いろんな楽器を披露してくれます。演奏の合間に楽器の紹介もしつつ、話はアフリカの人々の生活のことに移っていきます。
ここでひとまず休憩ですが、早川さんが「ちょうど今話に出てた映像があるよ」と言って、パソコンから壁に映写してくれたのが、アフリカ版盆踊り。向こうの人たちは、とにかく歌って踊るのが日常の一部となっているようです。
その、早川千晶さん。日本に「来」て、アフリカに「帰」る人。スラムの子供たちのために学校を作り、常に笑顔で明るく前向きな人。話をするのは、寄付が欲しいとか援助をしてくれとかいうことではなく、ただ、こういう人たちがいる、こういう社会がある、ということを伝えたいだけ、と。
イーハでは一年ぶり2度目のトークで、前回も私は話を聞かせていただいたのですが、今回、より心にしみました。理不尽なことだらけの中で、それでもめげないでさばさばと今を生きる人たち。くったくなくあどけなく笑う子供たち。そのいじらしさに、涙が出ました。「かわいそう」というのではなく、自分がその中に立っているような感覚。遠くのことに思えなくなってきているのです。
実際に彼らと共に暮らしている早川さんが、その生活ぶりを話しているのだから、いっそう身近に感じられるのは当然かもしれません。彼女の苦労も並大抵ではないはずなのに、あっけらかんと朗らかな口調で、「学校が建った翌日にはドアが盗まれちゃっててねー!」なんて。
私には、彼女の周りに「風」が見えます。すごく不思議なことなのですが、アフリカの風をまとっている感じがします。今回お会いしたとき、特にそのことを強く思いました。
早川さんの講演は、機会があれば是非聴いていただきたいです。
著書もあります。

アフリカ日和

アフリカ日和

うまく言えないので、是非読んで下さい。(p.11に「ここはアフリカ、ポレポレ(ゆっくり)行こう」と書かれていて、うれしくなっちゃいました!)
朝日新聞にも、4週に一度、日曜日にコラムを書かれています(最新は10/2)。
是非。是非。