ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

後頭部をあける

フルートレッスン。
良い響きの音をつくるために、からだの使い方と、音のイメージを意識します。
私はまだまだ思うようにコントロールできませんから、毎回先生を手こずらせているわけですが、先生は、なんとかして私がわかるように伝えるため、あの手この手と言葉をひねり出して下さいます。
重心は下、お腹で支えて、頭は上から吊られてる感じ、上半身リラックス、顔の筋肉ゆるめて、胸ものども開いて、音は鼻から眉間に抜けていく感じ・・・基本的にいつも言われることはこんなふうです。これが、なかなかできません。
さらに具体的には、楽器をもう少し体から離して、歌口を外に向けて、息をあてるポイントを絞って、息のスピードを上げて、音を遠く高くとばす感じ・・・これは私のクセの矯正です。
昨日のレッスンでは、オクターブとんで上がる時にどうしても口元が締まるようで、上の音が苦しそうに聞こえるのをなんとかするべく、先生がおっしゃるには、
「前ばかりじゃなく後ろにも音を持ってきて... うーんとねぇ... 後頭部をね、こう、ぱかっとあける感じなんだけど... ホントに開いたら怖いけど...」・・・
私は「ふむふむ」と思いながら、その怖ーい図を頭の中に描いて、大マジメにやってみます。
・・ーあ、抜けたかも! さっきと違うよね、こう?
で、先生の方を向いたとたん、先生はおかしそうに笑い出して、「そう!そう! もー、こんな説明で、言った通りにやってくれるからうれしいわ〜」って。私が後頭部をぱかっとあけようと努力(?)したのが、ちゃんと見えたみたいです。そんな顔して吹いてたのかな。先生曰く、こういう説明では「はぁ?」といってわかってもらえない生徒さんもあるそうで、ちょっと喜んでいただけました。
あとは、曲に入ったらいっぱいイメージすることはあって、色に例えたり、気分に例えたり、景色に例えたり、動作に例えたり、先生も大変です。
繰り返し繰り返し練習して体に叩き込まないと、今日できたことも、明日にはまた元に戻ってしまいます。
そして、私のような練習不足な生徒を相手に、先生はまた言葉を探してご苦労なさるのです。