アンダンテ

本日は、フルートの発表会でした。
年間を通して、人前でフルートを吹く機会は何回かあるのですが、わけてもこの「発表会」というヤツはクセモノでして、たった一曲やるだけなのに、ものすごいパワーが要ります。
いわゆる、日頃の練習の成果を「発表」する場なので、緊張の度合いが、外のボランティアなんかで吹くのとは桁違いです。やる曲も、ちょっと無理目なくらいのを選んで、この機会にレベルアップを計ったりします。
今年の私の曲は、先生が持ってきて下さった、モリックの「アンダンテ」でした。流れるように美しい曲なので、そのように吹きたいのですが、なかなか思うようにはいきません。
ステージに上がって、前半は、まだ多少冷静でした。出だしから「テンポがリハの時より速いなぁ」と思ったので、きもちブレーキをかけながら吹いてたつもりなのですが、結局、指回りの速い部分で「きゃ〜ピアノ待って待ってー！」というくらいスピードが出てしまって、さぁ大変。一段落したところで、指が少し震えだしてるのに気付きます。
そして後半、おそろしいことに、記憶がありません・・・こんなことは初めてでした。あたま真っ白。吹いてたのかどうかすら憶えてないです...。
最後のカデンツァ（伴奏がきえてドソロになる聴かせどころね）で、思いっきり指がもつれて音が転がってしまい（あかんがな）、そこでようやくハッと我にかえったんですが、あとはもう終曲です。
まぁ、本番ってのはそんなもんですよ。
間違えそうだと思った所はやっぱりいくつか間違えたし、他にも課題はいっぱい残ったけど、それはまたこれから。発表会ごとにクリアしていくことにします。
それなりに楽しめたし、一応音も出たし、今回は、自己評価80点ってとこかな。
ダンナが写真を何枚か撮ってくれたのですが、どれもブレまくり。どうやら私は、ちっともじっとしてなかったらしいです。うたおうとすると体も勝手に揺れるのですよ。乗りノリってか。顔にわざわざモザイクかけたわけじゃございませんので。
今日はもうひとつ、アンサンブルでも出ました。カルテットで「カルメン」組曲です。すっごい近寄って吹いたのに、お互いの音があまり聴こえなくて、ちゃんとまとまってたのか不安だった、というのが、全員の共通した感想でした。あとで録音を聴いた限りでは、何とかなってたんじゃないかと。みんながすごいはりきってブイブイ吹いてたのがおかしかったです。衣装も、黒い服に赤い布を首に巻いて、カルメンぽくお揃いにしました（仮面ライダーっぽくもありましたが）。この4人でやるのは、今回がデビューです。これからこれから。
ようやく、大きなのがひとつ終わりました。
疲れたどー！