ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

Tonhalle Orchester

チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団を聴きに行ってきました!

ちゃんとしたオケを生で聴くの、実は初めて。
クレーメル、驚きを秘めて」という新聞記事を読んで、
行ってみようか、と。一ヶ月くらい前にチケット取って、
楽しみにしてました。そのわりには会場のフェスティバルホール
開演3分前に駆け込むという体たらくでしたけれど、、。
で、席(一階26列の右寄り)についてみると、我々の前5列分30席ほどが
どういうわけかごっそり空いていまして。なんでしょ、団体で遅刻?キャンセル?
わかりませんがおかげさまでステージがよく見えてよかったです。謎その1。
指揮はデイヴィッド・ジンマン。思ってたより小柄な方でした。
前半は、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲。
始まって先ず感じたのは、音の粒の美しさ。押しつけがましくない丸み。
ソロヴァイオリンはギドン・クレーメルで、現役最高のヴァイオリニストといわれているそうです。
カデンツァのところの弾き方、ちょっとクラッシックぽくなくてお茶目。
しかしそこに入ってくるティンパニーの後ろに、何か、足音のような異音が
けっこうはっきりと妙なタイミングで聞こえてて・・・謎その2。
第2楽章と第3楽章の継ぎ目がわからなかった。謎その3。否、これは謎ではなく予習不足か。
クレーメルのアンコール曲は「ペレシス:ヴィオラのための24のカプリスより第5番」。
すごくキュートに演奏されてました。
休憩をはさんで後半は、ブラームス交響曲第1番。
うわ。これはまた、ぐんと上質。
「いい曲だなぁ!」なんて、
CDで聞いて知っていたはずなのに思っちゃいました。
前半より人数も増えて、でもまとまりは崩れず、やわらかいのにクリアで
すごく端正。
ピチカートを数名でプンプンと分散して弾いてるヴァイオリンが、
そのたびにあちこちきらっきらっと光って、点滅してるみたいできれいだったり、
あのフルートの人はなぜあんなに楽器のおしりを上げて吹くんだろう、
などと思ったりと、ビジュアル的にも楽しみつつ。
最終楽章、それまでステージの上にて紡がれてた音楽が、
トロンボーンの旋律でいきなり前を向いて客席の方へ飛んできてハッとなります。
抑制の利いた迫力、とでもいいましょうか。ともかく、
すばらしかったです。
アンコールもブラームスで「ハンガリー舞曲第1番」でした。
やはり良いものに触れなくては、ですね。刺激になりました。