ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

ある阿呆の一日

今日は一日いったい何をしてたんだろう、と思う日が、時々あります。
気が付いたら晩ごはんで、今日もふと、何だかいっぱいやりたいことはあるのにそれがイッコも進んでいないことに、あーあと自らを嘆いてしまいました。
朝7時起床、9時に一件配達(自転車で往復30分)、10時に一件発送(近所の酒屋さんへ宅急便を出しに行く)、帰ってきて明日のご注文品のタルトを焼く。
11時半頃、「お腹がすいたなぁ」と思うけれど、先にフルートを吹いちゃおうと練習を始め、没頭してたら14時半になってた。疲れた。お腹は、すいてるようなすいてないような、すきすぎてわからないような、なのでパン一個とコーヒー。
15時から16時が、不明。ホンマ、何してたんだろう・・・???
それからうとうと、約1時間。17時になって、出掛ける用意して、18時からのヨガへ。
買い物して帰って、お風呂・晩ごはん、で、22時まわってますから。
微妙に、空白が多いよなぁ。
敗因は、笛を吹きすぎたことかしら・・・多分そうだよね・・・
今レッスン受けてる曲は、バッハのソナタ。バッハってね、吹いてるとトランスに入りやすいです。レッスン受けだしてからはいろいろ考えながら吹くからそうでもないんだけど、初見でつらつらとやってる時なんかは、たどたどしくても何となく最後までいけちゃうもんだから「あ、済んじゃった、もう一回」とアタマに戻り、またピコピコと吹いてるうちにだんだんはまっておもしろくなってきて、延々くり返すことに。多分ね、曲の完成度が高いせいじゃないかと思うんですが。
あと、ヨガも時々、トランスに入りかかります。同じパターンの繰り返しに、呼吸と動きのリズムがはまったとき。こういう時に暗示かけられたら、確かにヤバいなぁと思います。
以前、布を織った時にも、しばし時間を忘れました。ぱったんぱったんという、耳から入ってくる音にも影響されたかも。
夕べ見た映画(録画)「バレエ・カンパニー」の中に、ライというダンサーが、風雨の中、屋外舞台の上で踊るシーンがありました。観客は傘を差し、スタッフは舞台が濡れていないかチェックに走る。舞台脇で演奏するピアノとチェロの楽譜も、嵐で吹き飛びそうになっています。その中を、「マイファニーヴァレンタイン」の曲でライは最後まで周りに一切かまわず踊るのですが、これが、途中から、彼女自身トランスに入っているんじゃないかと思えるほどはまり込んでいってる感じがビーンと伝わってくるんです。実際にはどうかわかりませんよ、ものすごく冷静に客観的にやってるのかもしれません。でも、画面を通じて、ぞくっときちゃいました。多分、映像演出のせいではないと思います。ダンサー自身の力だと思う。ちょっとすごかった。曲もかっこよかった。
私が自分で一度だけ経験した、人前で吹きながらにして音に浸りきってしまったあの感覚は、いまだに忘れられません。すごくしあわせなことでした。プロなら良くないことかもしれないけれど。ライを観ながら、それをちょっと思い出してました。
・・・ええと、何の話だったっけ? 
あぁ、そうだ。だからぼーっとしてたら一日があっという間に終わるってこと。
仕事も家事もはかどっていない、ある阿呆の一日でした。(芥川は読んでません....)