ますますぽれぽれな日々

Formerly known as 「ぽれぽれな日々」@はてなダイアリー

Jusqu’a at ClubTalisman

kaepole2006-06-01

先週金曜は、神戸へ。
目的は、ジュスカ・グランペールライブ。
その前に、ライブに一緒に行くお友達に誘ってもらって、「肉筆浮世絵展〜江戸の誘惑〜」を観てきました。
浮世絵を観に行くのは初めてです。「肉筆」ってなんだ?と思ったら、版画じゃなくて「ふだんその下図を手がける浮世絵師が特別の注文によって描いた、一品きりの貴重品」なのだそうですね。
3階から1階へ向けて順路通り廻る決まりのようなので、エレベーターで上がって、スタート。
あぁ、人が多い・・・ しょっぱなからくじけそうになりながら、周りに合わせて進みます。真後ろの人の鼻息が気になる・・・そんなにくっつかんといて〜・・・
絵の大半は美人だらけで、着物の柄の描き込みの細かさには目を見張らされました。表装も美しかったー。もう少し知識があったら、もっと楽しめたかも。着ているものや髪の結い方で、どこの娘さんなのかやら高級なお方なのかやら、専門家には見分けられるみたい。
なるべくじっくりじっくり観ていくと、だんだんおもしろくなってきて、いろいろと突っ込みどころも満載です。景色のわりに人物が大きかったり、かと思うと向こうの人は小さすぎて「どんな遠くやねん!」遠近法おかしいよ。すごい奥行きのある部屋とか、どでかい畳とか。自由でええなぁ〜。
美人が二人描かれてたら「姉妹であろう」「母娘と思はれる」などと、はっきり言い切れないことを言おうとする解説。恋文を読んで頬を赤らめてることになってる彼女の手の中にあるのは、本当に恋文なのか? 楊貴妃小野小町と遊女が大きな壷の中の酸っぱい液をなめるの図は、もうちょっと酸っぱそうに顔が崩れててくれてもよかったなぁ。一つ目のでっかいお化けがおそってきた!けど・・怖いか?なんだか笑えるよ・・。
吉原の建物の屋根には、水を張った桶がたくさん乗って描かれてました。それでも、燃えたんだよね。
解説に、英訳文もつけておいた方が親切だよ、神戸市立博物館さん。苦労して同伴者に説明されてる方がいらっしゃいましたから。
館を出る頃には、浮世絵で満腹。実際のお腹はぺこぺこ。なので、RYURYUでパスタ。
高架下に新店舗が出来ていました。地図をプリントして持って行ったのだけれど場所がよくわからなくて、少し探し歩いて、あやうく行き過ぎそうになるくらいの看板をようやく発見。細い階段を上がって扉を開けたら、店員さんが「何か用ですか?」みたいな顔をして腰を上げたので、時間外なのかと思っちゃいましたよ。ちゃんと営業中ならしっかり出迎えておくれ。
腹ごしらえをすませ、それから北野坂を上がって、目指すお店は「クラブタリスマン」です。私は行ったことがないのだけれど南京町にカフェタリスマンがあって、そこが支店を出されたのだそうです。カフェタリスマンの方は、ジュスカのギター高井さんもお気に入りの店だと以前話しておられたので、このクラブタリスマンも、基本的には同じ路線のお店なんだろうなと、楽しみにして行きました。
正直な感想を言えば、コンセプトのはっきりつかめない店でしたね。この日のライブがこけら落としなくらいの出来立てほやほやだから、まだ方向性が定まってなかったのかしら。何を目指したインテリアなのか、ゴージャスとチープが中途半端に入り乱れてました。
ドリンクメニューを見ると、グラスワインにけっこういいお値段がついています。どんな大きなグラスで出てくるのかと注文してみたらば、「こここここれはテイスティングですか?!」と真剣に言いたくなるほど、少なーい!! 笑いそうでした。勇気を出して文句を言ってみれば良かった。
プログラムはまず、ジュスカの曲が予告編で使われている映画「ぼくを葬る」の宣伝の方が来られていて、ダイジェスト版の映像を約20分間流し、PR。ぼくを葬る
それから、約30分のジュスカライブ。けっこう近い席を陣取ってたつもりが、目の前に立ちはだかる人が現れて、おかげで姿は全く見えずじまい...。好きな「ひだまりの休息」を聴けたのはうれしかったけど、人の背中が鬱陶しくてあまり浸れなかった・・・
それから、先月撮ったジュスカのプロモーションビデオなるものが流れます。これ、けっこう期待してたんだけどな。ごめんジュスカ、気に入らない。
休憩中に、新譜「Melting Point」を先行でゲット。ベスト盤です。これはね、めちゃいいです。昨日から全国のTOWERやJEUGIAに並んでますから、みなさん是非買ってください。
これまでのアルバムはずっと手売り。それですごい枚数をこなしてこられました。これからジュスカは、更なる飛躍をなされますよ。
お店の奥にダンスホールフロアがあって、後半のライブはそちらへ移動です。またしても人の背中でほとんど何も見えず。それはともかくとしても、音響がひどくて、なんだか演奏してるお二人がとっても気の毒でした。だけど、お店の人とか他のお客さんとかはノリノリな様子。どうやら私はいろんなことが気になりすぎて、ついていきそびれちゃったみたいですね・・・
そんなこんなで、ライブはなんとなく不完全燃焼でしたが、お出掛けそのものはたのしかったです。北野にあがるのも、ホントに久々でした。